さよなら、"旅客列車としての"30系
9月29日を最後に、本来であれば旅客列車としての運用を終えるはずだった30系。
しかし、22613が帯張替整備、22617が全検入場して2編成離脱した状況下でさらに29日に22658が故障。
車両不足に陥ったため3049は30日以降も続投し、ほんの少しだけ生き延びることこそできましたが…
そう長く続くはずがなく、10月4日を最後に今度こそ営業運転を終了しました。
…というわけで、今回は異様なまでの盛り上がりを見せた29日以降の様子を振り返ってみようかと。
30日はまさかの八尾入庫運用に就いてそのまま八尾車庫に入庫し、1日の運用を終了。
日没前、3世代の車両が仲良く並んでいました。
10月1日。
節電が解除されたとたん、あろうことか日中大運用に入ってしまいました。
しかしながらこの後はいつも通り平日朝夕ラッシュ時を中心に稼働したので、よっぽどの事情があったんでしょうね。
夕方、天満橋で。
やっぱり30系には週末の八尾南の集り様よりラッシュアワーの風景のほうがよく似合っていますね。
そして八尾南駅到着後は回送車として入庫。
また八尾入庫で、「いったいいつまで稼働するんだろう、本当に6日以降も走るんじゃないか?」と考えてしまいました。
2日。この日は朝に八尾南(回送)→長原から客扱い→都島→喜連瓜破と走って入庫した後、夕方から小運用に。
そういえば文の里行きに充当された機会はそんなになかったですね。なんだかんだで撮れてよかったかもです。
ちなみにこの日、32613と3049による新旧並びが3回実現しましたが、すべて死亡。
しかし翌朝、32613も3049も八尾入庫の運用に。新旧共演フラグが立ち…そして、奇跡が起きたのでした。
先に32613が入庫して電源を切った後、隣の空いていた留置線になんと3049が…!
そして、32613と3049の新旧並びがついに実現しました。
29日までに真隣りで並んだことがなく、半ば諦めかけていましたが、まさかやってくれるとは思いもしなかったですね…。
反対側から。
新旧交代を象徴するかのような光景が、目の前に広がっていました。
そして、両車とも狙ったかのようにほぼ同時に起動。
出庫点検が行われていました。
15時55分ごろ、32613が1番手で出庫。
先に出る32613を、3049がお見送り。
そして16時30分ごろ。
3049は後輩に見送られ、今まで長い間お世話になった八尾車庫から生涯最後の出庫。
だんだん奥へと移動していきます。
しばらくして3049は八尾車庫から去り、これをもって30系の八尾車庫への入線は終了しました。
そして、夕方から1.5往復だけ大運用に充当。
折り返し八尾南18:48発大日行きとなる八尾南行きが、暗闇の中から堂々とその姿を現しました。
八尾南駅停車中。
夜間に八尾南駅に入線したのも、この日が最後になりました。
そして、大日駅到着後、回送車として入庫。
この日の運用はこれで終了しました。
そして10月4日。30系は最終運用日を迎えました。
運用最終日は大日8時23分発で始まり、10時12分に大日駅に到着して終わる1往復の大運用でした。
9時15分。地上に出て、今まで幾度となく出入りしてきた八尾南駅へ最後の入線。
八尾南に来るのもこの日で最後。
そして、折り返しが3049にとっての「ラストラン」。静かに発車の時を待っていました。
9時20分、3049は八尾南を定刻通り発車。
大日へとひた走り、そして…
10時12分、大日駅到着。18分ごろ、大日検車場へ向けて出発。
30系はすべての営業運転を終了し、3049についてもこれをもって引退となりました。
10時12分…それは、「いて当たり前の身近な存在」が、そうでなくなった瞬間でもあります。
営業運転を終えた30系。残るは明日のラストランのみ。
この日のためのラストラン装飾が施された3045が、最後の花道を飾ります。
ついに45年間の歴史に幕を下ろす30系の最後の勇姿。この眼でしっかりと見届けてやりたいものです。
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