さよなら3044
30系で唯一、異音警笛車を組み込んだ貴重な編成であった3044。
走行距離を稼ぎに稼いでいる3093の陰に隠れ、晩年はあまり稼働せず、一部車両の側面幕ガラスと車体の隙間などにシール材で補修したと
おもしき箇所が散見され、さらには幕故障が発生。
もはや満身創痍の状態の中、谷町線車両2編成が森之宮に入場したことによって生じた車両不足により、後継車となる32609が竣工してからも
約1カ月ほどの間共存していたのですが、22661が森之宮から出場し、車両不足が解消されたことにより、1月11日の八尾南18:16発大日行きを
最後に営業運転を終了。
そして翌12日。3044は静かに大日検車場を去り、森之宮検車場へ廃車回送されました。
今回は、以前ご紹介したこの記事以降の3044の様子を時系列順にご紹介します。

4日頃に「大日」表示から別の表示にしようとしても、3544の前面幕のみ「大日」のまま動かないトラブルが発生。
このままだと「大日」表示から変更する時に毎度のように異常が発生してしまうため、流石に続投は不可能と判断したためか、入庫後すぐさま
11月に廃車になった3046の先頭車のものとおもしき幕に装置ごと取り替え、夕方には営業運転に復帰。
ただし急場しのぎでしかないことから、幕ガラスの洗浄あるいは交換はされておりません。
(まだ使う車両で幕を交換した場合はガラスも綺麗になります。)
10日は前日つながりで朝のみの運用だったため、大日到着後は回送車となりました。

夕方…出庫する22663と「新改修場」に留置されている3044。
この場所で過去にドアが故障した車両を修繕したこともあり、そう考えると廃車準備も可能なはず。
「落ちたのかな…」と思いつつ、とりあえず朝に出ました。すると…

なんということでしょう。動いてました。
運番17で稼働したものの、回送を翌日に控え、さらにこの運用は夕方には大日入庫ということで、「最終運用」だと確信。
66605の試運転が終わった後、ラストランとなる八尾南18:16発大日行きに乗車し、乗り納めとしました。

幾度となく出入りした八尾南駅。
3044にとって、これが最後の八尾南入線です。
そして帰宅ラッシュの中、最後の走り。
駒川中野で後継となる32609と離合し、あっという間に大日駅に。そして…

19時8分。3044は営業運転を終了し、到着後直ちに大日検車場へと回送されました。
もう大日駅に入ることもありません。残すは「墓場」への片道切符のみ…。
入庫先は「新改修場」。
直ちに廃車準備作業が行われました。26・27番線でしかできない…なんてことはなかったんですね。

夕方。廃車準備が完了した後の姿。
3046からの発生品とおもしきものに装置ごと交換されていた3544の前面方向幕を元に戻し、ATC車上装置の上に設置されていた
自動放送装置設定器を撤去。放送装置設定器が取り外されたその姿は「もう二度と運用には就かない」ということを如実に表しているかのようで、その姿からは寂しさを感じたものです。

そして夜…3044は静かに森之宮へ回送されました。
30秒ほど停車後、独特な異音警笛を響かせ、ゆっくりと車庫へと走り去っていくのでした…。
3044が廃車になったことで、次は3093が廃車となります。
検査期限や抗菌加工未施工の都合もあり、こればかりは揺るぎません。
検査期限が2013年6月。おそらく3月に廃車となるでしょうから、「空白の3か月分」の走行距離を一気に使い切り、無駄なく廃車にするためか、
週4,5日は日中運用に就いている現状から、次に廃車となるということはとても想像しがたい話なのですが、もうじき「現実」を突き付けられるのでしょうか…。
「いぶし銀の輝き」を解き放つ30系ステンレス車の最期は、すぐそこまで近づいています。
最後に…1976年5月に竣工して以来、約36年もの間、谷町線で生涯を全うした3044はその生涯を終えました。
長い間、本当にお疲れさまでした。

走行距離を稼ぎに稼いでいる3093の陰に隠れ、晩年はあまり稼働せず、一部車両の側面幕ガラスと車体の隙間などにシール材で補修したと
おもしき箇所が散見され、さらには幕故障が発生。
もはや満身創痍の状態の中、谷町線車両2編成が森之宮に入場したことによって生じた車両不足により、後継車となる32609が竣工してからも
約1カ月ほどの間共存していたのですが、22661が森之宮から出場し、車両不足が解消されたことにより、1月11日の八尾南18:16発大日行きを
最後に営業運転を終了。
そして翌12日。3044は静かに大日検車場を去り、森之宮検車場へ廃車回送されました。
今回は、以前ご紹介したこの記事以降の3044の様子を時系列順にご紹介します。

4日頃に「大日」表示から別の表示にしようとしても、3544の前面幕のみ「大日」のまま動かないトラブルが発生。
このままだと「大日」表示から変更する時に毎度のように異常が発生してしまうため、流石に続投は不可能と判断したためか、入庫後すぐさま
11月に廃車になった3046の先頭車のものとおもしき幕に装置ごと取り替え、夕方には営業運転に復帰。
ただし急場しのぎでしかないことから、幕ガラスの洗浄あるいは交換はされておりません。
(まだ使う車両で幕を交換した場合はガラスも綺麗になります。)
10日は前日つながりで朝のみの運用だったため、大日到着後は回送車となりました。

夕方…出庫する22663と「新改修場」に留置されている3044。
この場所で過去にドアが故障した車両を修繕したこともあり、そう考えると廃車準備も可能なはず。
「落ちたのかな…」と思いつつ、とりあえず朝に出ました。すると…

なんということでしょう。動いてました。
運番17で稼働したものの、回送を翌日に控え、さらにこの運用は夕方には大日入庫ということで、「最終運用」だと確信。
66605の試運転が終わった後、ラストランとなる八尾南18:16発大日行きに乗車し、乗り納めとしました。

幾度となく出入りした八尾南駅。
3044にとって、これが最後の八尾南入線です。
そして帰宅ラッシュの中、最後の走り。
駒川中野で後継となる32609と離合し、あっという間に大日駅に。そして…

19時8分。3044は営業運転を終了し、到着後直ちに大日検車場へと回送されました。
もう大日駅に入ることもありません。残すは「墓場」への片道切符のみ…。
入庫先は「新改修場」。
直ちに廃車準備作業が行われました。26・27番線でしかできない…なんてことはなかったんですね。

夕方。廃車準備が完了した後の姿。
3046からの発生品とおもしきものに装置ごと交換されていた3544の前面方向幕を元に戻し、ATC車上装置の上に設置されていた
自動放送装置設定器を撤去。放送装置設定器が取り外されたその姿は「もう二度と運用には就かない」ということを如実に表しているかのようで、その姿からは寂しさを感じたものです。

そして夜…3044は静かに森之宮へ回送されました。
30秒ほど停車後、独特な異音警笛を響かせ、ゆっくりと車庫へと走り去っていくのでした…。
3044が廃車になったことで、次は3093が廃車となります。
検査期限や抗菌加工未施工の都合もあり、こればかりは揺るぎません。
検査期限が2013年6月。おそらく3月に廃車となるでしょうから、「空白の3か月分」の走行距離を一気に使い切り、無駄なく廃車にするためか、
週4,5日は日中運用に就いている現状から、次に廃車となるということはとても想像しがたい話なのですが、もうじき「現実」を突き付けられるのでしょうか…。
「いぶし銀の輝き」を解き放つ30系ステンレス車の最期は、すぐそこまで近づいています。
最後に…1976年5月に竣工して以来、約36年もの間、谷町線で生涯を全うした3044はその生涯を終えました。
長い間、本当にお疲れさまでした。




スポンサーサイト